LOVEPAIN④

「既にナツキさんは須田の事を心配してるよ。

私が須田に変なちょっかいを掛けないようになのか、
帰れって言われたもん。

それも、わざわざトイレの前で私を待ち伏せて」



多分、ナツキがこの店に私が来る事にいい顔をしないのは、

私が須田と接触しているからだろう



先程、話した感じもそうだった



“――大方、ケイにでも慰めて貰おうと思ってたんでしょ?――”


私のだらしない部分を知っている彼は、

私がまたいい加減な気持ちで須田に甘えたり、
惑わせたりするかもしれないと心配している




「ナツキさん、それだけじゃないかも…。
やっぱ、嫌なんじゃない?

俺らこんな仕事してて言うのは変だけど、
自分の特別な女がホストとか入り浸ってたら嫌だから。

だからナツキさんもそれで広子には帰れって…」



「それはないでしょ?

あ、その、ナツキさんにとって私が特別だって事が」



だって、ナツキは最近迄、
元彼女が好きで


もしかしたら、今だってまだ




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