LOVEPAIN④

「俺は、どうもしねぇ」



「――そうですか」



会話が途切れると車内は静かになって、
外の音が聞こえて来る


行き交う車の音



成瀬の事しか考えられなくて




「――迎えに来たのが成瀬さんじゃなくて俺で、
悪かったな」


帰りの道中、その言葉が聞こえていたけど、

私は何も言えずに眠っている振りをしていた



迎えに来てくれた篤の顔を見た時、

成瀬じゃなかった事にがっかりとしたのが、
私は顔に出ていたと思う



べつに篤がなんとも思っていない私にそう思われても、

傷付いたりはしないかもしれない



だけど、それが本当に申し訳なくて





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