Innocent Smile~ずっと一緒に~

ガシっと両肩を強く掴まれる。

そして、顔を覗き込まれたと思ったら、
恭哉はスーツのポケットからハンカチを取り出して私に渡した。


「何?」

「涙……出てる。」

「えっ?!」


そう言われて、酷く驚いた。

涙が出てるなんて……
私が泣いているなんて……

自分で自覚症状がなかったから。


仕事で、どんなに辛くても泣かなかったのに。

恭哉のことで、会社で泣くなんて。


私、やっぱり恭哉のこと………


手渡されたハンカチで涙を拭い、
恭哉のほうを見ると、凄くうろたえた目をしていた。


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