Innocent Smile~ずっと一緒に~
「佐那子が悪いんじゃん。涙で濡れた目で、上目遣いなんて。」
「そ、そんなこと言われても。」
「反則技だよ。すげー綺麗で色っぽい。
マジで……理性飛びそうだった。」
「もう! 会社で何考えてるのよっ!」
「さっき佐那子もしてきたクセに。」
うぅっ……
それを言われると、何も言い返せない。
恭哉を見ると、勝ったと言わんがばかりに意地悪そうな笑みを浮かべている。
「なぁ、佐那子ー。もっとキスしたい。」
甘えた声でキスをねだってくる恭哉は、やっぱり可愛いと思ってしまう。
「ダメだよ。」
「えぇ~…じゃあ、今晩、佐那子ん家行く。」
それならいい?って期待に満ちた笑顔で言われたら、やっぱり断りきれない。
マズイなぁー…
私、どんどん恭哉を好きになってると思う。
素直に、情熱的に、
私のことを好きだと言ってくれる恭哉に。