Innocent Smile~ずっと一緒に~
「俺、佐那子と一晩過ごして……
それで有頂天になってたのに、佐那子は全然そんなことなくてさ……
結局あの夜は、佐那子にしたら、
その場の雰囲気でそうなっちゃっただけなのかなって…」
「そんなことないよ。」
「でも今朝、宇田さんと喋ってる楽しそうな佐那子見ちゃったし。
俺、結局フラれたのかなって思ってさ。」
「…バカ。」
そっと腕の力が緩められて、恭哉の顔を見上げると、もういつもの無邪気な笑顔。
「ヤバイ。佐那子…可愛い。」
恭哉の顔が近づいてきて、唇と唇が自然と重なる。
何回もキスが降ってくるうち、深いキスに変わろうとして……。
「ちょっ、恭哉!」
さすがに私も体をよじって、少し離れた。