Innocent Smile~ずっと一緒に~

「俺、佐那子と一晩過ごして……
それで有頂天になってたのに、佐那子は全然そんなことなくてさ……

結局あの夜は、佐那子にしたら、
その場の雰囲気でそうなっちゃっただけなのかなって…」

「そんなことないよ。」

「でも今朝、宇田さんと喋ってる楽しそうな佐那子見ちゃったし。
俺、結局フラれたのかなって思ってさ。」

「…バカ。」


そっと腕の力が緩められて、恭哉の顔を見上げると、もういつもの無邪気な笑顔。


「ヤバイ。佐那子…可愛い。」


恭哉の顔が近づいてきて、唇と唇が自然と重なる。

何回もキスが降ってくるうち、深いキスに変わろうとして……。


「ちょっ、恭哉!」


さすがに私も体をよじって、少し離れた。



< 123 / 374 >

この作品をシェア

pagetop