Innocent Smile~ずっと一緒に~
「そっか、そういうことひっくるめての不安なのね。」
「……はい。」
「でも、引き返せないじゃん? だったら前に進むしかないのよ。
それで…終わっちゃって傷ついたとしても、決して後悔しないと思うよ?」
諭すように、沙織先輩は柔らかい笑顔を私にくれた。
「それにさぁ、怖がってないでドーンと彼の胸に飛び込んでみなさいよ。
意外に、彼は……ちゃんと受け止めてくれると思うけど?」
最後に、先輩は『なるようにしかならないのよ!』と、
私の頭を冗談っぽく小突く。
先輩に話してみてよかった。
背中を押してもらって、少し気分が軽くなったように思うから……
結局恭哉は、午後の仕事が始まるギリギリになって戻ってきて、
私とはプライベートな会話はできないままだった。
それでも、それでよかったかな……
今日の私は……やっぱりダメだから。
永野さんのことを、いろいろ訊いてしまいそうになるもの。
沙織先輩に、背中を押してもらったばかりなのに、ダメな私。