Innocent Smile~ずっと一緒に~

午後、私は休憩も取らずに集中して仕事をした。

今日は残業なんてしたくない。
一刻も早く会社を出るために、ものすごい勢いでこなしていく。


定時になるのと同時に、『お疲れ様』と皆に挨拶してオフィスを出る。

毎日のように残業する私が、こんなに早く帰るのは珍しいのか皆ビックリしていた。

幸いに、恭哉の姿も今は不在だ。
どこかの部署の人と、打ち合わせでもしているのかな?


正直、恭哉に何も言わずに帰れてちょっとホッとしてる。

今日は私も、気持ちを少し落ち着けたいから。

やっぱり…一番の原因は朝の出来事だ。
それが今さらボディーブローのように効いてきている。



夕方だけど時間が早いから、外もまだ明るい。
私が明るいうちに帰るなんて、ホントに珍しいことだと思う。


玄関ロビーを出て、駅のほうへしばらく歩くと、
前から来る見知った顔とバッタリ偶然出くわした。


「あれ? 佐那子。……もう帰り? 早いじゃん。」


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