Innocent Smile~ずっと一緒に~
「あ、いいのいいの!」
「は?!」
「俺ね、今日は直帰の予定だったんだ。
でも予定より早く終わったから、会社にでも戻ろうかって思っただけで…大丈夫だし!」
「……そう、なんだ…」
聖二らしいわね。
普通、早く終わったら会社に戻ろうなんて思わないよ。
やっぱり営業部のエースだけのことはあるよ。
仕事熱心なところは、尊敬する。
「よし! 行くぞー! 佐那子とデートだ!」
聖二は踵を返すと、私の背中を押しながら駅のほうへ戻ろうとする。
「デ、デートって、ちょっと待って! 聖二!」
まだ行くって言ってない!
なのに、聖二はもう行く気満々になってるし。
“デート”は、マズいんだってば!
「いいじゃん、たまには飲みに行こーぜ!
二人ともこんなに仕事早く終わることなんて、早々ないんだし!」
「確かにそうだけど、デートはダメだって!」
「何言ってんだよー。」
肩に手が回ってきて、聖二に捕まってしまった。
人の話を聞いて欲しい!