Innocent Smile~ずっと一緒に~

出くわしたのは、聖二だった。
どうやら、外まわりの営業から帰ってきたみたい。


「うん、お疲れ様。」

「何? こんな早く帰るなんて、なんかあんの?」

「ううん…別に何もないけど……
今日はちょっと…仕事するのに、気分がのらないから。」


じゃあね、と軽く手を上げて、
薄っすら愛想笑いを浮かべて通り過ぎようとしたら、聖二に呼び止められる。


「じゃあさ、今から俺と飲みに行かないか?」

「聖二……まだ仕事あるでしょ?」


営業は、社内に戻るとそこからデスクワークが残っている。

それは決してすぐに終わるものじゃない。

今から会社に戻って始めても、
何時に終わるかなんて、日によって違うから予想もつかないはず。



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