Innocent Smile~ずっと一緒に~
電車が数駅過ぎたあと、普段私が利用しない駅で恭哉は私の手をひいて降りた。
「え? 恭哉?……どこ行くの?」
それにはやっぱり答えてもらえず、私は手を引かれたまま駅を出て一緒に歩き出す。
しばらく歩いたところの小さなマンションで、恭哉は足を止めた。
「ここって……?」
「…俺の部屋。」
恭哉の……住んでる部屋……
初めて連れてこられた。
スーツのポケットから鍵を取り出し、玄関の扉を開けると、
中に押し込めるように、恭哉は私の背中をグイっと押した。
そのまま部屋の中まで連れて来られたと思ったら、
突然ギュっと力強く抱きしめられる。
初めてこの部屋に入ったのに、
どんな部屋なのかとか、観察するような余裕もない。
「きょ、恭哉?」