Innocent Smile~ずっと一緒に~
「大丈夫だって!
さすがにストーカーみたいに付き纏ったりしないだろ。
俺がしっかり断ってれば済むことだよ。
だから……安心して。俺は、今は佐那子だけだし。」
愛しそうに、色気を含んだ笑顔で恭哉は私の瞳を射抜く。
その、濃い茶色の綺麗な瞳に吸い込まれそう。
吸い込まれたら私、溶けてなくなっちゃうよ。
「私だって……恭哉だけだから。」
「へ?」
「嫌だよ……誰にも奪られたくない。」
私にしては珍しく、言葉で素直に表現していた。
本当にそう思った。
この広い肩も、温かい胸も、安心できる腕も、
私を呼ぶ声も、心癒される笑顔も……
誰かに渡すことを想像しただけで、胸が張り裂けそうになる。