Innocent Smile~ずっと一緒に~
『男と女は何が起こるかわからない』っていうのは、
私と恭哉だけじゃない。
お酒の席じゃ、雰囲気にのまれることもあるし、尚更だ。
お酒の力を借りて、元の恋人関係に戻れたら…って、
向こうは思ってるかもしれないよね。
「心配すんな。俺、会わないから…」
「でも……」
「俺、社会人になってから、携帯も変えたし、
住むとこも引っ越したから、向こうからは連絡の取りようがないよ。」
「だから、永野さん経由で……恭哉に話を?」
「…だろうな。」
私の額の髪を掻き分けて、恭哉はそっとそこに優しくキスを落とす。