Innocent Smile~ずっと一緒に~

「最近、ちょっと来すぎじゃない?」

「なんだよ、俺来るの迷惑…?」

「そ、そんなわけない……よ。」


私がこう返事することくらい、わかってるクセに。


「俺はさ、ずっと佐那子といたいだけなんだよな。」


エヘヘと笑いながら、ちょっと照れたのか、顔をほんのり赤くする恭哉がまた可愛い。


恭哉には、何故だか引き寄せられる魅力がある。

見ていて飽きないっていうのもあるけど、
傍にいてくれると、心がどんどん元気になっていく気がする。


「それにさ、今日は打ち合わせたいことがあるんだよ!」

「はっ?…何? まるで仕事みたいね。」

「違うよ! 9月の連休にさぁ、旅行行かない?」

「…旅行??」


嬉しそうに期待に満ちた笑顔で、恭哉は私と視線を合わせてくる。

何を言い出すかと思ったら……


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