Innocent Smile~ずっと一緒に~
『思っていた』という言葉が過去形だ……
雲行きが怪しくなってきた。
一気に私の心に、今にも降りそうな雨雲が広がる。
「この間のお盆休暇の時に、
恭哉さんはご実家に帰られたそうでしてね……
社長が恭哉さんに、少しお説教されたそうなんですよ。
独り住まいのお部屋にも、恭哉さんは夜帰らないことも多いようでしたので。
遊び呆けるのも大概にしなさい、と……」
その話を聞いて、胸に矢が突き刺さった気がした。
だって、恭哉が夜に自分の部屋にいないのは、
私のところに来ているからで……
やっぱり、しょっちゅう泊まりに来ていたのは、
よくなかったのかもしれない。
私は固唾を飲んで山口さんの話の続き待つ。
「恭哉さんは、ああいう性格ですからね。
社長と正面からケンカにはなりませんが、反発はされます。
『彼女のところに行ってるだけで、遊びまわっているわけじゃない』…とね。」
胸がこれ以上ないくらいに、早鐘を打つ。
背中に、嫌な汗まで感じた。