Innocent Smile~ずっと一緒に~

「恭哉……お前の一人相撲なんじゃないのか?」


やりとりを聞いていた社長が、恭哉を見てクスっと笑いを零している。


「だったら……佐那子をその土俵に上げるまでだ。
俺が、その気にさせてみせるよ。」


挑発的な言い方で、恭哉は社長にくってかかる。


「俺にとっては、女は佐那子だけだって言ったろ?
だから、結婚だって佐那子としかしたくない。」


社長は腕組みをしてソファーに深くもたれ、何も言わなくなってしまった。


「ちょっと二人とも!
休戦しましょ。お寿司が届いたみたい。」


少し離れたところで、こちらの様子をただ黙って傍観していたお母さまが、
玄関チャイムに気づいて明るい雰囲気で声をかけてくれた。

そして、届いた出前のお寿司を玄関で受け取って戻ってくる。


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