Innocent Smile~ずっと一緒に~
「どうなっちゃうんだろうね? 私たち…」
ここまでくれば、なるようにしかならない。
タガが外れたというか、開き直ったというか、
今の私には何も怖いものがないように思える。
「ん? 決まってるよ。」
「……?」
「どうなろうと、一緒にいるんじゃねぇーの?」
夜の暗闇に、恭哉の笑顔がほんのり浮かんだ。
この笑顔で、いつも魔法にかけられる。
その胸に吸い寄せられるように抱きしめられた。
「こんなに佐那子にハマってんのに、俺が離すわけねぇーよ。」
こうやって、恭哉は巧みに言葉でも魔法をかけるんだ。
やっぱり私、この広い胸も、優しく響く声も、すごく愛しい。
あの純粋な笑顔からも……離れられそうにない。
恭哉の笑顔は、ある意味…麻薬だ。