Innocent Smile~ずっと一緒に~

山口さんに促され、恭哉が座っている隣の椅子に腰掛けた。

大きな机をはさんだ向こう側の椅子には社長。

山口さんは、二つほど席を離れたところに遠慮気味に座る。



「あれから、いろいろ考えたんだがね…。」


社長が穏やかな口調で話し始めた。


「私の中では並木さんがどうこうというわけじゃなくて、恭哉が問題だった。
安易な気持ちで、そういうことになって……
君を傷つけることになったら…と、思ったからね。」


最初からずっと、私のためを思って……と、
確かに言われていたけど。


「実はこの前…君がうちに訪ねてきてくれて、
私も家内も、とても君の印象がよかったんだよ。
本当にしっかりしていて、聡明な女性だ。」

「……ありがとう…ございます。」

「恭哉も君に関しては、真面目に考えているようだし…
逆に、君に恭哉を任せたらどうか?って家内に言われてね。」


は? どういうことなんだろうか。

言われている意味が、よく理解できない。


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