誰かのために
2人で廊下にでた。

『昨日はどうしたの??』

優しい口調で君は聞く。
自分を飾るのは得意。君と関わりたくても、まわりが恐い。だからこそ、嘘をつこう。美菜の悩みは知りたい。でも、その時は自分自身が一番かわいかったんだ。

『ってか、あたしは美菜とご飯食べるんだったのなんで君が来るのかなぁ??それが嫌だったから帰ったんだよ。』

こんなもんで十分かな。何故だかわからないけど、その時は、あんまり上手く嘘つけなかった。

『用事終わったならかえるから。』

引き止めてほしかった。
どうしてこんな気持ちになるの??

一日中考えても答えが出なかった。
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