あたしこそが最愛最高の姫である






そして玲の車で学校まで一緒に行って、階段を上って教室まで行った。






キャーキャーと上がる悲鳴が、自分に集まる多くの視線が嫌で玲の手をギュッと握った。






玲は何も言わなかった。






「ここが美玲の席な」






嫌な音しかしない心臓が鬱陶しい。






玲と一緒に入ると大半の席は埋まっていたが、誰もあたしに向かって叫ぶことなんてせずに驚きの色を浮かべていた。







「……玲本当に行っちゃうの?」







玲がいないなら意味なんてない。





もう帰りたい。







「美玲の知り合いが何人かこのクラスだからお昼まで頑張れ」








訳のわからないことを言う玲。あなたがいなきゃ意味はない、と言おうとした時。








「わぁ久しぶりの教室だぁ~」







「俺はちょくちょく授業出てるけどね」






「……お前らどけ」









不本意ではあるが見覚えのある顔三人が入ってきた。







シーンと静まり返っていたクラスがざわざわと揺れる。








ずかずかとこっちに歩いてくるのは女顔と直くんと煌。








直くんは女顔たちと仲は良いけど偉そうじゃないし優しいから腹は立たない。







煌は……よく玲が構ってくれる時間がないときわざわざ病室までやってきてもらった。







女顔は論外だ。










直くんは当り障りのない笑みを浮かべていて、煌は何を考えているのか分からない無表情で。女顔は裏のありそうな笑みを浮かべている。女顔のくせに。










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