あたしこそが最愛最高の姫である





生徒会の姫side*




「美玲(みれい)っ!帰ってくるの遅ぇぞっ!」





あたしが生徒会室に入るなり、直ぐに声をかけてきた男。





「……いきなり?え、そこはお礼とか言うべきでしょ。」





ちょっと……いや、かなり派手な髪型をしていて制服も崩しまくって改造しまくっている。





見た目はただのヤンキー。





しかし顔は、キリっと整っていてイケメンだ。




名前は平井紫苑(ひらい しおん)。





これでも生徒会書記という役に就いている。






「あ?俺は待ちくたびれてんだよっ!」






「……は?」





「紫苑、美玲の顔見て見たら?怖い顔してるよ~。」





そして紫苑の横で、ゲームの画面に集中しながらもあたしをチラッと見てきた男。




西條悠斗(さいじょう ゆうと)。







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