あたしこそが最愛最高の姫である
そして隣の男が周りを見ると、今度は女が愛の言葉を叫びだして。
騒ぎがどんどん大きくなっていった。
「…さっさと行くわよ。」
そして少女と男は足早に観衆を連れて、廊下を去った。
先ほどまでとは打って変わって、シーンとしている廊下。
そこには、ある少女がポツリと立っていた。
「……ふぅん。あれが生徒会の姫かぁー?ならあたしでも姫になれるじゃんっ!」
その少女はクスクスと可愛く笑っている。
身長も低く、愛らしい顔立ち。
その容姿はまるで子ウサギなどの小動物を連想させる。
が、しかし。
_______その笑みは酷く、歪んだ笑みと変わっていった。