あたしこそが最愛最高の姫である





そう思った時。






「ちょ、和矢さん!」




「逃げないでください!」






厳つい怒鳴り声が、外から聞こえてきた。






「……やっと来たか」






そうポツリと呟いて直ぐに立ち上がり屋上の外へ向かう。







そして扉を開けようとすると…。








「ちょ、無理だから!」




「総長命令です!!」






下っ端に囲まれている和矢がいた。





必死に逃げようとしているけど、体格のいいやつらに抑えられて無残にもがいている。





少し、その様子を観察したい気持ちもあったが今はそんなわけにもいかず。







「おい、下がれ」






俺の手でゆっくりといたぶろうか。







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