【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
え、なに。なんで突然英語?
そう内心首をかしげながら、そうなんですかと答えることしかできない私に、木村君は続けた。
「だからさ、教えてくんない?」
何を?とは聞かなくてもわかってる。
話の流れ的に、私に英語を教えて欲しいって言ってるんだろう。
でも。
「……私、教えられるほど頭良くないですし」
これは本当の事。
どっちかといえばいい方には入るんだろうけど、でも総合順位が一桁だとか、ましてやベスト3に入るような頭脳の持ち主だとか、そんなことは一切ない。
どうせ誰かに教えてもらうなら、もっと頭のいい人に教えてもらうほうが効率的だ。
なのに。
「そんなわけ無いじゃん。少なくとも、俺よりはいい」
そんなの知ったことか、と言うふうに木村君は言って、私の返事も聞かずに隣に座った。