【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
いざ告白してみれば、予想外なことにOKされてしまい、なりゆきで俺達は付き合うことになった。
沢森と付き合うようになってから二ヶ月程たったある日。
俺に罰ゲームを命じてきた奴等が、ふと、不思議そうに尋ねてきた。
「てか理貴、なんでまだ沢森と付き合ってんの?」
「そーだよ。もう恋人のふりすることねーだろ?」
昼飯を食ってるときに、そう訊かれて、一瞬なんのことか分からなかった。
そして思い出す。自分が罰ゲームで沢森と付き合っていたのだということに。──それほどまでに、沢森と付き合うことは当たり前の日常になっていた。
「……タイミングが見つから無くて」
「なんだよそんなの気にせずにスパッと切っちゃえばいいだろ~!」
「簡単に言うんじゃねーよ」
嘘だった。