【完】恋愛距離*.゜ーボクラノキョリー
タイミングが見つから無いとか、大嘘だ。
この状況に慣れてしまってる。心地よさを感じてしまってる。
沢森と付き合いはじめてからその気持ちは急速に変化していき、今では沢森が誰よりも何よりも愛しかった。
照れたように微笑む笑顔が可愛くて。
その優しい声に癒されてる。
別れるつもりなんて毛頭ない。
図書委員の当番になると俺達は、誰にも見えないようにこっそりと手を繋いだりした。
「木村君、好きだよ」
「……俺も」