別れたオトコと会う時は

復活

『ごちそうさま!』


ハンバーグをペロリと平らげ、ナイフとフォークを置く。


『よし。残さず食ったな。』


『うーん。お腹いっぱい!でもデザートも行けそう。』


『別腹…てか?』


マサヤさんがまた笑う。


わたしはデザートメニューを見ながら、


『こんなにご飯を美味しく食べたの、久しぶり。』


と、呟いた。


聞こえたのか聞こえてないのか、マサヤさんは黙って窓の外を見ている。


『最近、いろんなことあって、悩んじゃってて…。』


わたしは、誰かに聞いて欲しかった。



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