ビターな彼氏の甘い誘惑


「あはは。
 綾菜さん。
 香川君は、私なんかより、ずっとかわぃぃ
 大切にしたい女の子がいるんで、大丈夫なんですよぉ。」


一応。フォロー。

「へぇ。そうなんだ、香川君の彼女さんってかわいいんだ。」

「ちが。彼女じゃなくて、
 アプローチをしている子っていうか・・・
 

 もう!利理、余計なことを言うよな。」

「えぇ。とてもかわいらしぃんですよ?」


恥ずかしかったのを誤魔化すように、
香川君は、あわてて、「ほら、いくぞ」なんて言いながら
私を引っ張っていく。


私も引きずられながら、
「おつかれさまでしたー」

なんて言いながら、
会社を後にする。



あぁ。
なんか、今日は本当に疲れちゃった。


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