シーソーゲーム
どうやらこれより奥に深入りすると、ややこしくなりそうだ。初めて知ることばかりだ。すべてを知るにはまだまだだと感じるが、これはほんの序文に過ぎないんだなと思った。今ではもうすでに理解が出来ないところに到達している。実際の話、この澁が語ったことはどうなのだろうか。すべてがウソのように見えて、ホントのように思える。虚実相半ばしている。
外はいつの間にか暗くなっていた。ここは最上階だから、きっと夜景がきれいなのだろう。耳に鮮明な時計の針が動く音が聞こえる。
俺はやっと我に返ることができ、澁の話に一生懸命聞き入り、さらに信じ込もうとしている自分がいることに気がついた。いや、むしろ虜になっていたのかもしれない。やっと出てきた言葉がこれなのも疑問だった。今頃なんだとあきれてしまう。自分の見解は、こうだ。
「…いや、そんなことがあるわけないだろ。神なんて、ばかばかしい。それに、今生きているやつらは過去を見たことないんだろ。実際にあった話か分からないじゃないか」
「…あなたはまだこの現実を受け入れていない。受け入れればならない日が来るまで、あなたはすべてを受け止める必要がある。そうでなければ、その日がこの世界の終わりである。歴史は現代に至ってもなお、生きている。それを語るのは過去を生きた史伝や史話が語り継ぐ。未来は私たちを待っている…」
「どっから来るんだ、その自信」
「…私がこの地を調べている間、気付いたことが一つある。神は地球を統治しているだけではない。宇宙までも、この太陽系を守り続けていることに気がついた。そしてもう一つ。神の選出のされ方。これは全人類の意志と望みの平均をとって、その最も該当する人間が神になる。つまり理想の統治社会が実現された…」
こいつはのどが渇かないのだろうか。俺は澁の話を聞きながら、何度もお茶をのどに通しているのだが、こいつは唇が乾いている様子はなく、さらに一度も噛まないでぺらぺらと話す。
外はいつの間にか暗くなっていた。ここは最上階だから、きっと夜景がきれいなのだろう。耳に鮮明な時計の針が動く音が聞こえる。
俺はやっと我に返ることができ、澁の話に一生懸命聞き入り、さらに信じ込もうとしている自分がいることに気がついた。いや、むしろ虜になっていたのかもしれない。やっと出てきた言葉がこれなのも疑問だった。今頃なんだとあきれてしまう。自分の見解は、こうだ。
「…いや、そんなことがあるわけないだろ。神なんて、ばかばかしい。それに、今生きているやつらは過去を見たことないんだろ。実際にあった話か分からないじゃないか」
「…あなたはまだこの現実を受け入れていない。受け入れればならない日が来るまで、あなたはすべてを受け止める必要がある。そうでなければ、その日がこの世界の終わりである。歴史は現代に至ってもなお、生きている。それを語るのは過去を生きた史伝や史話が語り継ぐ。未来は私たちを待っている…」
「どっから来るんだ、その自信」
「…私がこの地を調べている間、気付いたことが一つある。神は地球を統治しているだけではない。宇宙までも、この太陽系を守り続けていることに気がついた。そしてもう一つ。神の選出のされ方。これは全人類の意志と望みの平均をとって、その最も該当する人間が神になる。つまり理想の統治社会が実現された…」
こいつはのどが渇かないのだろうか。俺は澁の話を聞きながら、何度もお茶をのどに通しているのだが、こいつは唇が乾いている様子はなく、さらに一度も噛まないでぺらぺらと話す。