シーソーゲーム
いつもならついていけるテンションに、俺はついていくことが出来なかった。俺は楽しそうに話すミズキの後ろで黙々と着替えていた。
本当にこいつらは人間なのかと思ってしまう。いや、昨日は人間なのだが、小海が魔法使いで、氷野が超能力者とか言った。だが結論、人間なのだろう。しかし俺たちと違う世界にいるようなことを自ら言った。実際の話、こいつらはどんな世界に住んでいるのかは気になった。
この二人の実態を追いつつも、今日は球技大会の決勝トーナメントだということを頭に留めておき、今日も一日頑張ろうと張り切った。だが、もしかしたらまた話の押し付けをされるかもしれない。それだけは避けたかった。なぜかというと、これは思った以上にハードで精神的にもヘビーなものだからだ。
「ミズキ、行こう」
「ああ、小海と氷野も…おい、どこ行くんだよ」
ミズキが小海と氷野も連れて行こうということは目に見えていた。だからあえて強行突破にでた。
教室から出たところ、ミズキに肩をつかまれた。
「おいどうした。いつものお前らしくないぞ」
いつものお前らしくか。もうすでにそんなのいない。俺はアズサが変貌してから探究心が溢れて警戒心が強すぎるほどの昔とは違う俺になってしまったからだ。
「そうか。どうだろうな。今日の試合…」
「やっぱ変だぜ。今日は休んだほうが…」
「いや、大丈夫だ。最近、色々とあってな」
「ついに心身ともにイッちゃったとか」
ミズキだけは自分で言ったこのジョークを笑っている。しかし俺は大丈夫と言ってしまった以上、愛想笑いをしなければならなかった。それが辛くてたまらなかった。
「よお。お前ら、元気ないぞ」
それは嵯峨野だった。違うクラスで野球部。同じ中学校で、去年までは三年連続で同じクラスだった。勝手にテンションを上げて、行き過ぎたと思ったら勝手に消沈する変わったやつだ。社交性があり、話も面白い。誰からも好かれるやつだ。
「ん…本当に大丈夫か」
俺の顔色をうかがって嵯峨野は尋ねた。
そりゃそうだろ。ちょっとした不眠症に遭ったんだから。
「いやいや大丈夫。昨日、寝るの遅かったから」
「そうか。ならいいや。それよりもさ、俺たちも決勝トーナメントに出るんだぜ。すごいだろ」
本当にこいつらは人間なのかと思ってしまう。いや、昨日は人間なのだが、小海が魔法使いで、氷野が超能力者とか言った。だが結論、人間なのだろう。しかし俺たちと違う世界にいるようなことを自ら言った。実際の話、こいつらはどんな世界に住んでいるのかは気になった。
この二人の実態を追いつつも、今日は球技大会の決勝トーナメントだということを頭に留めておき、今日も一日頑張ろうと張り切った。だが、もしかしたらまた話の押し付けをされるかもしれない。それだけは避けたかった。なぜかというと、これは思った以上にハードで精神的にもヘビーなものだからだ。
「ミズキ、行こう」
「ああ、小海と氷野も…おい、どこ行くんだよ」
ミズキが小海と氷野も連れて行こうということは目に見えていた。だからあえて強行突破にでた。
教室から出たところ、ミズキに肩をつかまれた。
「おいどうした。いつものお前らしくないぞ」
いつものお前らしくか。もうすでにそんなのいない。俺はアズサが変貌してから探究心が溢れて警戒心が強すぎるほどの昔とは違う俺になってしまったからだ。
「そうか。どうだろうな。今日の試合…」
「やっぱ変だぜ。今日は休んだほうが…」
「いや、大丈夫だ。最近、色々とあってな」
「ついに心身ともにイッちゃったとか」
ミズキだけは自分で言ったこのジョークを笑っている。しかし俺は大丈夫と言ってしまった以上、愛想笑いをしなければならなかった。それが辛くてたまらなかった。
「よお。お前ら、元気ないぞ」
それは嵯峨野だった。違うクラスで野球部。同じ中学校で、去年までは三年連続で同じクラスだった。勝手にテンションを上げて、行き過ぎたと思ったら勝手に消沈する変わったやつだ。社交性があり、話も面白い。誰からも好かれるやつだ。
「ん…本当に大丈夫か」
俺の顔色をうかがって嵯峨野は尋ねた。
そりゃそうだろ。ちょっとした不眠症に遭ったんだから。
「いやいや大丈夫。昨日、寝るの遅かったから」
「そうか。ならいいや。それよりもさ、俺たちも決勝トーナメントに出るんだぜ。すごいだろ」