シーソーゲーム
ミズキたちとも別れ、二人きりになった。横になって俺たちは帰る。半ばアズサの一方的な話によって、あっという間に家の前にたどり着いた。
「じゃあな」
だが背後に感じるのはアズサの気配。まだ動いていないように思える。
そのままアズサに一度振り向いて、また別れを告げてから家に入ろうとした。するとアズサの声がした。しかしそれは明らかにおかしかった。それを聞いたその時にアズサを見たのだった。
「あんたのこと、私好きだよ」
それを言い残して、アズサは自転車に乗って驚きの速さで去っていった。あまりの速さに俺にまで強い風があたったような気がした。
アズサは何を言っていたのだろうか。それはどういう意味なのだろうか
そんな時、告白という二文字の言葉が頭の中をよぎる。アズサの言葉は告白だったのだろうか。もしくは幼馴染として好きだと、再確認をしたのだろうか。それだったら恥ずかしく思わないでいいはず。だがアズサは言葉の選択を間違えてこのようになったかもしれない。そうとも考えられる。
ドアノブに手をかけたまま、俺は立っていた。目の前の光景があまりに不思議な世界を映していた。
アズサの言ったこと。今の段階では、それを言うのは早すぎたと感じた。俺だってアズサのことは好きだ。だがそれはまだアズサがいつも側にいて、悩み無く話し合い、そして仲のいい友達だった。それは俺の理想像であったのかもしれない。だがアズサはそれとは違う。その先を望んでいるのか。
自己嫌悪に陥ると、つい嫌なことから目を離す。それはいつも自分の駄目なところであり、欠点だ。分かっていても治せない。ただ治すのが面倒なわけではなく、そうすることができない。いや、しようという意志がないのかもしれない。それは自己嫌悪に陥れば、とりあえずその場が解決する。あるいは自分が楽になる。そう感じる。それゆえ、アズサにいつも小言のように言われる。
そのアズサに何を言われたか。俺は今、やっとその言葉の意味を理解できたのかもしれない。
「じゃあな」
だが背後に感じるのはアズサの気配。まだ動いていないように思える。
そのままアズサに一度振り向いて、また別れを告げてから家に入ろうとした。するとアズサの声がした。しかしそれは明らかにおかしかった。それを聞いたその時にアズサを見たのだった。
「あんたのこと、私好きだよ」
それを言い残して、アズサは自転車に乗って驚きの速さで去っていった。あまりの速さに俺にまで強い風があたったような気がした。
アズサは何を言っていたのだろうか。それはどういう意味なのだろうか
そんな時、告白という二文字の言葉が頭の中をよぎる。アズサの言葉は告白だったのだろうか。もしくは幼馴染として好きだと、再確認をしたのだろうか。それだったら恥ずかしく思わないでいいはず。だがアズサは言葉の選択を間違えてこのようになったかもしれない。そうとも考えられる。
ドアノブに手をかけたまま、俺は立っていた。目の前の光景があまりに不思議な世界を映していた。
アズサの言ったこと。今の段階では、それを言うのは早すぎたと感じた。俺だってアズサのことは好きだ。だがそれはまだアズサがいつも側にいて、悩み無く話し合い、そして仲のいい友達だった。それは俺の理想像であったのかもしれない。だがアズサはそれとは違う。その先を望んでいるのか。
自己嫌悪に陥ると、つい嫌なことから目を離す。それはいつも自分の駄目なところであり、欠点だ。分かっていても治せない。ただ治すのが面倒なわけではなく、そうすることができない。いや、しようという意志がないのかもしれない。それは自己嫌悪に陥れば、とりあえずその場が解決する。あるいは自分が楽になる。そう感じる。それゆえ、アズサにいつも小言のように言われる。
そのアズサに何を言われたか。俺は今、やっとその言葉の意味を理解できたのかもしれない。