シーソーゲーム
と言っても布団から出て自分の言葉に忠実に従うほか無い。ただ退屈だからどこかに行こうという気ではない。これが最善ではなく、最悪ではなく、もしかしたらアズサも同じような状況に陥り、もしかしたら学校に行っていないと考えた。
試しにミズキにメールを送ってみたが、来ていないと言う。その後メールでミズキに何があった、などとメールが着たが一通も返していない。そうすることがミズキを調子に乗らせる。得られる情報はそれ以上、それ以下、と。
それで母さんが作っておいてくれたすっかり冷めた遅い朝食を食べ、時計の時刻を確かめて身支度を整えてから家を出た。
いつもなら登校する人やゴミを捨てに出るおばさん、それに出勤するおじさんで溢れていたはずの道には面白いぐらい誰もいない。車も無ければ何も無い。俺専用の道だ。一時限目が終わりそうな頃合に着く予定で家を出たのだが、少し早く着きそうだった。
学校の横を通っていた。するとそこから遠くに見える人影があった。しかしもう学校の前、今更引き返すなんてことなんてできない。足取りも遅くしても無駄なことだ。
結局、ちょうど校門前でバッタリとアズサに会った。
「おはよう…」
このまま無視するのか。だがそんなの虫酸が走るほど嫌だ。朝から互いに不愉快になるなんて嫌だ。それに今挨拶をしなかったら、もう二度と口が利けないような気がした。
「ああ。おはよう…」
そこから教室までの距離は長かった。一歩一歩、ずしりと重い。なぜこんなに辛い想いを抱えて歩いているのだろう。なぜ沈黙で歩かなければならないのか。それなら俺のほうから話しかけたいところだが、その行為はまるで初めて話した時のように照れくさい。
互いに近くにいると認識していながら、教室に近付いていく。
ドアをどちらが先に開けるかとドアの前で躊躇していると、チャイムは鳴った。そして先生は出てくると、俺の横をすり抜けるようにして出て行った。
それから地獄のように思えた。
教室に入る俺たち。そしてそそがれる目線。一瞬に冷めたように静寂が制す。そして何もなかったかのように話しだす。
試しにミズキにメールを送ってみたが、来ていないと言う。その後メールでミズキに何があった、などとメールが着たが一通も返していない。そうすることがミズキを調子に乗らせる。得られる情報はそれ以上、それ以下、と。
それで母さんが作っておいてくれたすっかり冷めた遅い朝食を食べ、時計の時刻を確かめて身支度を整えてから家を出た。
いつもなら登校する人やゴミを捨てに出るおばさん、それに出勤するおじさんで溢れていたはずの道には面白いぐらい誰もいない。車も無ければ何も無い。俺専用の道だ。一時限目が終わりそうな頃合に着く予定で家を出たのだが、少し早く着きそうだった。
学校の横を通っていた。するとそこから遠くに見える人影があった。しかしもう学校の前、今更引き返すなんてことなんてできない。足取りも遅くしても無駄なことだ。
結局、ちょうど校門前でバッタリとアズサに会った。
「おはよう…」
このまま無視するのか。だがそんなの虫酸が走るほど嫌だ。朝から互いに不愉快になるなんて嫌だ。それに今挨拶をしなかったら、もう二度と口が利けないような気がした。
「ああ。おはよう…」
そこから教室までの距離は長かった。一歩一歩、ずしりと重い。なぜこんなに辛い想いを抱えて歩いているのだろう。なぜ沈黙で歩かなければならないのか。それなら俺のほうから話しかけたいところだが、その行為はまるで初めて話した時のように照れくさい。
互いに近くにいると認識していながら、教室に近付いていく。
ドアをどちらが先に開けるかとドアの前で躊躇していると、チャイムは鳴った。そして先生は出てくると、俺の横をすり抜けるようにして出て行った。
それから地獄のように思えた。
教室に入る俺たち。そしてそそがれる目線。一瞬に冷めたように静寂が制す。そして何もなかったかのように話しだす。