シーソーゲーム
 そういえば、今年のキャンプはどうしようか。ミズキがそう持ちかけていた。もう六月だし、そろそろ計画を立てなければ。それに今年が最後だ。来年は受験生だし、きっと行けないだろう。早急に計画を立てて、返事をせねばならない。

 すると、頭の中が急に回転し始め、パズルの最後のピースがはめられた。

 俺は、なんという過ちを犯していたんだ。

 俺はまだ、アズサの告白に対して、何の返事もしていないではないか。

 難しいと思っていたことが、いとも簡単に分かった。探しているものが見つからない。真下に落ちているのに気付かない。灯台下暗し、意外と分からないものだ。

 俺はこれから、自分の答えを見つけて、アズサに伝えるべきだ。それがこらからの俺の課題だ。なるべく早く見つけて、伝える。その前にそのことを話すべきか。もしかしたらその答えが見つかるまで、待っていてくれ、と。

 まずそのことが先決だ。課題がかさみ、だが嬉しく思う。今までの課題でこの一歩はあまりに大きすぎた。その大きさゆえの代償がかさみとなるが、それが何だというのだ。

 心のどこかでミズキに感謝しながらも、早速課題に取り組んだ。

 これから先、航路がはっきりと見え始めたような気がした。
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