blue moon
よく見ると


青夜だ!!


男の子たちの中心で話をして笑ってる。

アタシは
姿勢を低くして
顔が見えないように
隠れた。

"彼氏"でもないのに
男といるところを
見られたらいけない気がした。


「ミルクティーで良かった?」

ユウジの声に
ビクッとしてしまった。

「アイツらホンマに何なんやろな?」

青夜たちのほうを見ながら
ユウジはグチり始めた。

アタシはダマって
ミルクティーのフタを
あけた。


「アホみたいに大勢で
つるんで
あんなヤツらに
ケンカで負ける気
せえへんわ」

まだ一人でグチグチ言っている。
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