blue moon
マンションの下に車をとめ
階段をのぼり
部屋の前に立った。

「そんなキレイじゃないからね」

やっぱり
初めて部屋の中を見せるのは緊張する。


「めっちゃキレイやんか」

青夜はホメてくれた。

「はい。ココ座って」

青夜を座らせ
アタシもとなりに
座った。


「あっ!!」

突然大きな声を出され
ビクッとした。

「いきなり何?」

「乃亜。夜おそくに
出歩いたらアカンで」

さっきの事を思い出したらしく
注意された。


「うん。
でもね、どうしても
青夜の飲み物と
タバコを買いに行きたかったの」

アタシは
フクロの中から
飲み物とタバコを出し
青夜の前においた。

「えっ?ちょっとホンマに感動する。
ありがとうな」

こんなに喜ばれるとは
予想外。

怖いめにあったけど
行って良かった。
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