blue moon
「マジっすか!?」

予想していた反応だ。

「ごめんね」

しらけさせてしまった
と思い
あやまった。


「なんで
あやまってんですか?」

あやまった事に対して
笑われた。


「この店の
ジュース100%だから
めっちゃウマイんで
何ジュースにします?」

メニューを裏返し
ジュースのメニューを
見せてくれた。


あの合コンにいた人たちと
今ココにいる人たちを
同類に考えていたのを
恥じた。


「コイツお子ちゃまやから
酒アカンねん」


そのやりとりを見ていたのか
青夜がクチをはさんだ。

アルコールが
苦手な事を
青夜は知っていたはず。

多分
アタシが自分のクチで言えるのか
見守っていたんだろう。

"コイツ酒アカンから
ジュースにして"

そう青夜が言えば簡単だけど
あえて
自分から言わせたんだろう。
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