17歳─恋のはじまり─
「…幼馴染って、そんなに特別なのか」


アイツの為に、

あんなになるまで
頑張れるとか…


早く、目覚ませよ…

都築が頑張ってんだから
また笑ってやれよ…


そう思うのに、
なぜか複雑な気持ちになる。


俺は同じ病気の奴を、知ってる。

高倉と同じように
状態は悪くなっていって、


…居なくなった。


こんな話、
都築に出来るはずがない…


「っ、」

カサッ…

ポケットから
あるものを出して眺めた。


高倉から預かったもの。

こんなの渡したくねーのに。

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