お見合い結婚


一呼吸おいてから由香がまた話し始めた。


「あれからひと月たつのに
遼平の頭の中にはないでしょ!!!」


あ・・・子供の事か・・・。


「やったらそれでいいの?」


プチッ・・・。


「何だよその言い方!」


「あたしはね 生理の予定日が近づくと
トイレに行くのもドキドキして
ちょっとでもお腹が痛くなると
来ないで!!!なんて祈って
そんなの分からないでしょ!
それだけあたしは赤ちゃんが欲しいのに!」


「・・・・・・・・」


言われてみてわかる
ホントにいい訳じゃないけど
忙しさのあまり忘れてた。


「それに最近は会話が無し
あたしが今朝早く行ったのも何でかわかる?」


「オレの顔見たくねーからだろ」


「そう取ったんだ・・・」


由香の実家の近所のおじいちゃんが
病院へ入院してきて
朝ご飯だけは介護士さんの人数が
足りないそうで
ごはんを食べさせないと行けなくて
おばあさんは年寄りだから無理だし
娘さんが段取りして京都から
帰って来るまで
今日と明日 由香が代わって
食べさせるらしい。


昔から可愛がってくれたおじいさんだから
引き受けたそうだ。


そんな話も昨夜したかったんだと・・・。





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