コンプレックス
ー?sideー



バゴンっ







蹴りあげるドアは






生徒会室のドア







なんでか?






それはのちのち







「おいこら。クソ会長」






「おお?」






会長こと伊舞崎 蓮(イブサキレン)が顔を出す






「おいおい。ドアはちゃんと開けろよ

んでもって学校の備品だろ?

大事にしろよな

光沙(アリサ)」







そう言ってクソ会長は私こと






絹原光沙(キヌハラアリサ)を呼ぶ







「あんたが今すぐその態度をやめたら

いいわよ。んで、呼ぶな

で?どういうこと?」







「なにが〜?」






とぼける姿にイラッとする私は






「とぼけんな」






「おいおい。そんな怒るなって」






相変わらずはぐらかすクソ会長






「あんたねぇ。私の情報はっ」






「しっ」






生徒会室の中にいたはずの






クソ会長が私の唇に人差し指を当てる






いつの間にこんな距離にいんのよ






耳元でボソッと言うクソ会長








「それは言わない約束だろ?」







「離れろクソ」






「かわいくねーの」







「うるさい」






少し離れるクソ会長は







ニヤリと笑う







「光沙」







「呼ぶな」







「やだね」







ほんとうざい







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