too cute(可愛すぎる)
桜が咲きみだれ、ツツジが満開になり天気予報が雨続きになる今日この頃。


久しぶりに晴れた日曜日に本宮と出掛ける事になりお弁当を作った。
お弁当を隣で食べてる本宮をじっと見る。


「どうした?」


「こういうのを…幸せって言うのかなって思ってたの」


「愛の告白?」


「…そう」


素直に認める私に驚いた感じの本宮が私を見つめる。


「…本宮とずっと一緒にいたい」


さっき、芝生の上をはしゃいで走ってた小さい子供を見て可愛いなー。って呟いていた本宮。


…本宮の子供。
素直に欲しいって思った。


「それって…」




「本宮と結婚したい。私を保の奥さんにしてくれる?」


「ホントに?ホント?」


うん。とうなづく。


「…ヤバッ。美紗を今すぐ抱き締めたい」


お弁当を置いて横から抱き締めてきた。


「誰かに見られる」


腕を外そうと本宮の腕に手を添える。


「そんな事はどうでもいい」


「よくないっ」


腕を外した本宮が


「だったらすぐ帰ろうっ」


お弁当を片付け出した。


「食べてからでいいでしょ」


「だったら早く食べて帰ろうぜっ」


本宮の行動に可笑しくなり笑ってた。


「笑ってないで早く食べろよ」


口いっぱいにご飯を詰め込んで言うからご飯が飛びだす。


そんな子供っぽい本宮を見てさらに笑ってた。








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