too cute(可愛すぎる)
「美紗」


「うん?」


「寝ようか?」


「うん」


二人共、飲みなれないワインに酔ってしまったようだ。


ワイングラスを片付けて本宮の部屋に行く。
本宮に手を取られて。


部屋に入るなりキスしてきた本宮に驚きつつも背中に腕をまわす。


唇が離れやっと息ができた。
長いキス…。


「酔っぱらってるの?」


「…」


私の質問に返事もしないで再び唇が重なる。


後ずさる格好になりベッドに倒された。


パジャマのボタンを外して素肌に滑り込む本宮の手が冷たくて体をよじる。


それでも本宮は動きを止めない。
漏れる声をふさぐように唇を重ねてくる。


酔っぱらった体がいつもよりフワフワと揺れる。


触れた部分がじんわりと温かくなり体全体が熱くなる。本宮の唇に指に触れられる度、身体が反応して本宮を求める。






大きく息してる本宮が隣にゴロンと横たわった。


本宮の方を向き胸に腕をのせて本宮の呼吸を一緒に感じる。


段々と呼吸が静かになっていく。
私の呼吸と重なるように。



「…強引」



怒ってる訳じゃないけどちょっぴり責める。



「…ごめん。…美紗見てたら…俺の理性なんて無くなる」



恥ずかしい…だけど嬉しい。


カプッと本宮の肩を軽くかむ。
そして優しくキスした。





「…やっぱ、理性無くなる」


そう呟いたと同時に仰向けにした私の唇に再び本宮の唇が重なった。








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