FOURTEEN DAYS
次は給食だ。
体育を終えた男子もぼちぼち戻ってきた。
この落書きが、多くの人の目に入っちゃいけない。
私は目の前の落書きを一刻も早く消し去りたくて、落書き消しを取りに行った。
ごしごしごし・・・・・
私がわき目もふらず落書きを消しているのを、七菜は黙って見ていた。
雪紀は、七菜を泣き止ませようと、背中をさすっている。
「・・・ありがとう・・・」
涙声が、七菜の口から発せられる。
「いーよ、気にしないでよっ だいたい、こんなのそのままにしておけない。バレちゃまずいでしょ?」
私はできる限り自然に笑顔を作ったつもりだったけど、きっと変な顔だったと思う。