FOURTEEN DAYS


・・・やば。

聞かれちゃった?


「えと・・・・?」

私が必死に取り繕う。

「どこから聞いてたの?」


「ん~・・・。藍原が『聞いてんの!!!』って叫んでるあたり」

よかった。

とりあえず、落書きの内容は聞いてないみたい。


「おら~ 給食当番いけ~」

担任がやたら太い声で教室に呼びかける。

私達はとりあえず自分の席についた。


「ごめんね、机、なんか汚くなっちゃって・・・」

七菜の机は、落書き消しのせいでニスが剥げ、とても綺麗とはいえない状態になっていた。


「ううん、ありがと。めちゃめちゃうれしい」


七菜は泣きながら微笑むと、少し白くなってしまった机をなでた。



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