FOURTEEN DAYS


「知らないし、こんなの」


当たり前だけど、2人ともしらばっくれる。

でも雪紀は、そんなこともお見通しだったみたいだ。

2人よりかなりうわてだった。


「関係ないなら首つっこんでんじゃねーよ。早くあっち行って」


雪紀は派手だ。去年中学校を卒業した雪紀のお姉さんは下級生から恐れられていた。


そのせいもあって、雪紀も一部女子からは恐れられている。


2人はそそくさと戻っていった。



「・・・ごめん。大声出しちゃって」

雪紀はふりむいて、私たちに謝罪する。

私は、言い合いをしている間も落書きを消し続けていたので、落書きはもうほとんど残っていない。


「全然っ。雪紀、かっこよかったよ。私まですっきりしちゃった!」


私は顔をあげると、笑顔で答えた。

七菜はまだ泣いている。


「さっきのなんだったんだよ・・・」

樋口が唖然と突っ立っていた。


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