いきば〜禁断の蕾〜(完結
先ず、赤いクレヨンで円を描く蕾

それから、そのまま塗り潰す

それから茶色いクレヨンで、赤い円の上にチョンと線を描いた

「林檎か?」

呟く秀哉

「うん」

頷いて、蕾は人らしき物を描き始めた。

大きい人が二人と小さい人が七人

「白雪姫?」

秀哉は、また呟いた

「白雪姫って言う話なの?」

驚いて秀哉を見つめる蕾

「有名な話だぞ」

秀哉は当たり前の様に言った

「へー朝、初騎君が読んでたんだ」

無邪気な笑顔を浮かべる蕾

またアイツ


蕾は最近、初騎の話ばかりしやがる

「アイツの事が…
好きのか?」

少し低く聞く秀哉

「好きって何?」

蕾は質問の意味が分からなく
無邪気に聞き返す


知ら無いなら…

まだ大丈夫か


秀哉は、少し安心した

「いや、何でもねぇ」

言うと下を向き
再び絵を描き始めた

「え〜気になるよぉ」

困ったように言う蕾

好きな気持なんて
説明出来る物じゃない

「その内分かるさ」

秀哉は意地悪く笑った

「えーヒントぉ」

ムスッと顔を膨らます蕾

「まぁ、しいて言えば一緒居たいと思う気持じゃね」

秀哉は、言いながら黒いクレヨンを手にした
< 48 / 248 >

この作品をシェア

pagetop