命預けます・・・あなたに・・・。
何分経ったんだろう・・・。


彼女は立ち上がり
無言で歩き始めた。


「先生帰るね。」


「ああ。」


彼女は屋上から去り、
校門で待っていた車に乗り込み
帰って行った。


「はあ・・・。」


俺はため息をつくしかなかった。



俺は自分の生徒に
恋をしてしまったんだ・・・。


いや・・・
恋に落ちてしまった。
誰も愛した事もない
この俺が・・。


彼女は堅気中の堅気の人間の、
娘なのに・・・。


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