劣等審判
でも、そんなの叶はずなかった。
……────。
「やめてぇ!!来ないで!!」
ごめんね。無理なんだぁ。わたしもか、勝手に体がウゴクノぉ。
「あははははははははははは!!
スッゴいね!!この力!!」
彼女は指を気持ち悪いくらいに細かく動かし、私を操る。
「何で!何で勝手に体がウゴクノ!!」
こんな、ただの下らない遊びだと思っていたのに!!まさか、人を殺すなんて!!
「やめてぇ───────────────────!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
無理だった。始めから、分かっていた。この顔をそのままでいさせるなんて。
でも、まさか、血で汚してしまうなんて。
私だって嫌なんだ。
「私にあの“カード”があればっ…」