crazy black
俺は、溜息を吐き後ろに振り向いた。
「おい。大丈夫か」
カイと、七美は抱きついて来た。
「怖かったよ~!」
七美がいう。
「俺、グスンッ。なんか、調子のってたけど、……す、すっげえ怖かった!」
2人は泣いていた。
そっか。この2人はこんな事、始めてだもんな。
俺は2人に魔法をかけるように言った。
「大丈夫だって。
お前等には俺がいんだからな」
そして、めったに笑わないが少し微笑んでみた。
まあ、前髪長くて、眼鏡してるから口元しか見えてないだろうけど。