完璧上司は激甘主義!?
「現場の人間として企画課の人にそう言ってもらえると嬉しいな。……やっぱり分からないものじゃない?実際にサロンに出てお客様と触れ合わないと」

「はい、それはすごく思います」

夢いっぱいの職業だと思うけどそれだけじゃないってことが分かったし、なにより世の中には色々なカップルがいて、それぞれのニーズに合った企画が求められているのではないかな、とも思えた。
それだけでもこの研修には充分な意味があったと思う。

「さっきのお客様ね、きっと傍から見たら非常識な人って思われたかもしれないわ。……でもね、お客様のお怒りは最もだし、私達プランナーの説明不足でもあった。お客様が契約したプランと雑誌に掲載されていたプランは確かに同じような内容だわ。でも雑誌に掲載されている企画は、格安とだけあって日にちが決まっているのよ。こっちも商売だから、なるべく式場は空けずに毎日埋めたいからね」

そう言いながらあどけなく笑う永井さんの笑顔が、妙に脳に焼き付いた。

「お客様だって誠意を持って対応すれば、納得される。私達がぶれることなく堂々と落ち着いて行動すれば、今回の苦情には繋がらなかったとも思うしね。私の指導不足だわ」

「そんな……」
< 131 / 410 >

この作品をシェア

pagetop