完璧上司は激甘主義!?
初めてかもしれない。
同性に対してこんなにも憧れを抱いたのは。

「さて、一休みしたしそろそろ仕事に戻りましょうか」

「はい!あっ、カップ洗っておきます」

「ありがとう」

私にカップを渡すと、永井さんはすっかりと仕事モードに切り替わる。

「じゃあよろしくね」

「はい」

私も見習わないといけないや。

ますます研修期間中は頑張ろう!と気合いを入れ、カップをサッと洗ってサロンへと出た。




「おーい麻帆~!」

「……斗真?」

サロンでの研修を一日無事に終え、残業している未希やサロンの社員に挨拶を済ませ出ると、なぜかそこにはすっかりと帰り支度を終えた斗真が待ち構えていた。

「どうしたの?こんなところで」

どう見ても私を待ち伏せしていたんだよね?

黒のパンツスーツ姿のまま斗真の元へと駆け寄ると、斗真はなぜか目を泳がせる。

「いや、さ……麻帆、元気にやっているかなって心配になって、さ」

そして言葉を濁す斗真にピンとくる。

「心配……ねぇ」
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