完璧上司は激甘主義!?
本当に私の心配をして来てくれたなら素直に嬉しいって思えるけど……。
これはどう見たって全くの嘘だってことがバレバレ。

「なんだよ、本当だからな!けっ、決して俺は未希の様子を探ろうとか、やましい気持ちで麻帆を待っていたわけじゃねぇから!」

「アハハ……」

もう笑うしかない。
斗真は気付いていないのかな?あっさりと本当の理由を自分で暴露してしまったことに。
きっと気付かないんだろうな。斗真だから。

そう思うと目の前でいまだに見栄を張っている斗真が、可愛く見えてくるから不思議だ。

「はいはい、分かりましたよ。心配してくれてどうもありがとう」

「あっ!なんだよその口調!なんかすっげ腹が立つんだけど!」

いつものように子供っぽさ全開の斗真に、サロンでの疲れが癒される。

「私、お腹が空いているんだけど食事一緒に行く?サロンでの話もしてあげる。……ついでに未希の様子も」

子供っぽい単純な斗真は、そう言うとまるでご褒美が貰えた犬のように、嬉しそうな顔を見せる。

「ほっ、本当か!?しゃっ、しゃーねぇな!麻帆がひとりで晩飯とか可哀想だから、付き合ってやるよ」

どの口がそんなことを言っているのだろうか。
私には尻尾を振って喜んでいるようにしか見えないんだけど。
< 134 / 410 >

この作品をシェア

pagetop